離乳食初期の果物 食べられる物、食べられない物まとめ
2016/12/03
果物は離乳食初期から使用できる食材の1つです。しかし果物の中にも赤ちゃんに食べさせない方が良いと言われている物があります。どういった果物は避けた方が良いのか、この記事で詳しく紹介します。記事の下部では、赤ちゃんにおすすめの果物レシピも合わせて紹介していますので、ぜひ活用してみてくださいね。
離乳食 初めての果物
離乳食で果物を取り入れる際には、幾つかポイントがあります。まずは10倍粥でゆっくりと離乳食に慣れることが大切なので、10倍粥に慣れてから果物を取り入れてくださいね。果物の中には食物アレルギーを引き起こす物もあるため、まずは10倍粥に慣れ、その後野菜を幾つか取り入れて、食べ具合が順調であれば果物を足して行くようにすると良いでしょう。離乳食開始から2週目以降の取り入れがおすすめです。
初めて果物を食べる時の注意点
果物の中には食物アレルギーを引き起こす物があります。以下は食品表示法で表示が義務、または推奨されている果物です。
・りんご
・バナナ
・オレンジ
・キウイフルーツ
・もも
これらの果物を赤ちゃんに食べさせた時は、1~2時間程度は皮膚状態を確認し、湿疹が表われていないかを確認したり、機嫌やうんとの色や固さを注意してみてあげましょう。
また、どの果物を食べさせる際も初めての場合は小さじ1杯~というのを忘れずに守りましょう。どの食品で食物アレルギーが出るかは、赤ちゃんによって異なります。アレルギー品目に指定されていない果物であっても慎重に進めてくださいね。
離乳食初期に良い果物
離乳食初期から使える果物を、効能と共にまとめていますので離乳食作りに活用してみてくださいね。
離乳食初期から食べられる果物一覧
バナナ |
りんご |
いちご |
すいか |
みかん |
もも |
ぶどう |
メロン |
さくらんぼ |
びわ |
バナナ
赤ちゃんにバナナを食べさせる時は、新鮮なバナナを選んであげましょう。バナナは冷蔵庫で保存するより、常温で保存した方が長く持ちます。炭水化物を多く含むので、直ぐにエネルギーになるため、時には主食として食べることもおすすめです。食物繊維も豊富なので便秘気味の赤ちゃんにはおすすめの果物です。
バナナの効能
・便秘解消
・免疫力を高めてくれる
・肌荒れ解消
・不眠解消
など
りんご
りんごは生でも食べさせることが出来ますが、赤ちゃんにはすりおろしたりんごを食べさせてあげると良いでしょう。りんごは煮ると酸味が和らぎ、甘みが増すのでおすすめです。基本的にはどのりんごの種類でも大丈夫ですが、紅玉は加熱する際におすすめです。りんごは涼しい場所で乾燥を避けて保管すると長持ちします。
りんごを冷凍保存する場合は、1口大に切ったりんごを水から煮て、1回食分ごと分けて冷凍しましょう。変色も防ぐことが出来ますよ。
りんごの効能
・整腸作用
・便秘解消
・美肌効果
・血圧低下
・疲労回復
など
りんごの変色防止法
りんごは皮を剥くとポリフェノールの成分である「エピカテキン」が酸素と結合して、変色してしまいます。変色を防ぐためには塩水につけておくと良いです。
いちご
いちごはビタミンCを豊富に含む果物です。ビタミンCは水に弱いので、水に漬けたままいちごを放置しないように気をつけましょう。生後5~6ヶ月の間はいちごのツブツブした所は取り除いて、裏ごししたものを食べさせてあげましょう。生後7ヶ月以降はツブツブを取り除く必要はありません。いちごは新鮮な物を食べさせてあげるようにしましょう。極力、購入当日のものを食べさせます。
いちごの効能
・美肌効果
・疲労回復
・便秘解消
・虫歯予防
・貧血予防
など
すいか
すいかは体を冷やす果物であるため、赤ちゃんに食べさせる際は加熱してから食べさせてあげると良いでしょう。すいかは温めると体を冷やす効果が弱まるだけでなく、血液循環を良くするリコピンの吸収率も上がるので、ママさんにもおすすめです。
すいかの効能
・美肌効果
・むくみ解消
・夏バテ疲労回復
・美白効果
・血流改善
など
みかん
みかんは酸味があるため、初めて赤ちゃんにみかんを食べさせると酸味に驚く赤ちゃんもいます。みかんの酸味は温めることで和らげることが出来ます。加熱せずに食べさせることも出来ますが、加熱する場合もしない場合も薄皮は取り除いてから食べさせてあげましょう。赤ちゃんの消化機能はまだ未熟なため、薄皮は取り除く必要があります。
みかんの効能
・風邪予防
・便秘解消
・疲労回復
・美肌効果
など
もも
桃は食物アレルギーを引き起こしやすい食べ物であるため、食べさせる際には注意が必要です。また、離乳食期は加熱してから食べさせるようにしましょう。生の桃を安心して食べさせることが出来るのは、1歳以降です。
ももの効能
・便秘解消
・下痢予防
・むくみ解消
・免疫力アップ
・貧血予防
など
ぶどう
ぶどうをは、皮を剥いて種を取り除いてからすり潰すか裏ごししてから食べさせると良いです。ぶどうは表面の皮の色が濃いものほど美味しいと言われていますので、購入の際は色を確認しながら選んでくださいね。離乳食初期は加熱したぶどうを食べさせてあげると良いですが、中期以降ならば生のぶどうを食べさせても良いでしょう。ただ、離乳食期は皮と種は取り除いてあげましょう。ぶどうを冷凍する場合は、房から外して皮は剥かずにそのまま冷凍保存します。
ぶどうの効能
・疲労回復
・整腸作用
・貧血予防
・抗酸化作用
など
メロン
離乳食初期にメロンを食べさせてあげる場合は、熟したメロンを選びましょう。皮よりも種に近い部分の方がより甘く、より柔らかいので種を取り除いた部分を赤ちゃんに食べさせてあげましょう。メロンは体を冷やす果物であるため、下痢には注意しましょう。最初は小さじ1杯から初めて、少しずつ量を増やして慣れさせてあげてください。
あまり知られていませんが、メロンには葉酸が豊富に含まれています。そのため、妊婦さんや授乳中のママさんにもおすすめの果物です。
メロンの効能
・むくみ解消
・夏バテ解消
・食欲増進
・生活習慣病の予防
・便秘解消
など
オレンジ
離乳食初期から食べさせることが出来ますが、最初は果汁のみを食べさせて慣れたら果肉を食べさせてあげましょう。オレンジは大半が海外からの輸入品であるため、中には防カビ剤などが付着しているオレンジもあります。一般的には防カビ剤を使用したものには表示義務があるため、店頭では必ず防カビ剤使用の表示がされています。表示があるオレンジを購入した際は、調理前にしっかりと表面を水洗いしましょう。水洗いをすることで落とすことが出来ます。
オレンジの効能
・リラックス効果
・免疫力アップ
・美肌効果
・便秘予防
など
さくらんぼ
さくらんぼを赤ちゃんに食べさせる時は、皮を取り除いてから、すり潰したものを食べさせてあげましょう。さくらんぼの皮は消化しにくく、赤ちゃんの体の負担になるので、手間ですが取り除きましょう。離乳食初期は、加熱したさくらんぼを食べさせてあげると下痢予防が出来、消化にも良いです。スーパーでは、よく缶詰のさくらんぼも目にしますが、缶詰は砂糖漬けと同じようなものなので、赤ちゃんには食べさせないようにしましょう。
さくらんぼの効能
・貧血予防
・眼精疲労の緩和
・虫歯予防
・冷え性緩和
など
びわ
びわは離乳食初期から食べても良いと言われています。食べさせる時は新鮮なびわを選び、皮を剥いてから裏ごしまたはすり潰した物をあげましょう。加熱したものを食べさせてあげると、消化にも良く、甘みが増すのでおすすめです。びわには葉酸も含まれているので、授乳中のママにもおすすめですので一緒に食べてくださいね。びわは昔から高い薬効効果があると言われてきた果物です。びわの実だけでなく、種や葉にも痛み止めや殺菌作用、更にがんに効果的など優れた効能が秘められています。ぜひ積極的に食べたい果物ですね。
びわの効能
・頭痛緩和
・咳止め効果
・食欲増進
・利尿効果
など
離乳食初期は避けたい果物
離乳食初期には食べない方が良い果物一覧
キウイフルーツ | 離乳食中期(7~8ヶ月) |
ブルーベリー | 離乳食中期(7~8ヶ月) |
柿 | 完熟したものであれば離乳食初期(5~6ヶ月)からOK |
梨 | 離乳食中期(7~8ヶ月) |
イチジク | 離乳食完了期(1歳以降) |
すもも | 離乳食完了期(1歳以降) |
プルーン | 離乳食完了期(1歳以降) |
レモン | 離乳食完了期(1歳以降)から味付けに少量 |
グレープフルーツ | 離乳食完了期(1歳以降) |
トロピカルフルーツ | 安心して食べさせられるのは2歳以降 |
キウイフルーツ
キウイフルーツは胃や腸への負担が大きく、アレルギー品目にも含まれていることから離乳食初期は避けた方が良いでしょう。7~8ヶ月の離乳食中期頃から取り入れると良いです。食べさせ始めたら、約1ヶ月間は加熱したキウイフルーツを食べさせてあげましょう。
ブルーベリー
7~8ヶ月の離乳食中期頃から食べさせると良いと言われています。粒の小さいブルーベリーは、下処理がしづらいため、離乳食初期にあえて食べさせなくても良いでしょう。ブルーベリーの種は消化されにくく、うんちと一緒に出てくることが多いです。そのため、離乳食期はブルーベリーの果汁のみをあげると良いでしょう。やや酸味があるため、加熱すると和らぎます。
柿
固さもあり、水分も少ないため離乳食初期は食べにくい赤ちゃんも多いようです。離乳食初期に柿を食べさせたい場合は、完熟してとろっとした柿を少量食べさせることから始めると良いでしょう。慣れてくれば様子を見て量を増やしてあげましょう。
梨
梨は離乳食初期から食べさせることは出来ますが、固くザラザラとした食感で口に残りやすいため、食べにくい果物の1つです。赤ちゃんの未熟な消化機能では、消化に時間がかかり、体を冷やす果物でもあります。離乳食に慣れた中期頃から取り入れることをおすすめします。
イチジク
イチジクに関しては食べさせても良いと思われる月齢に様々な意見があります。5~6ヶ月の離乳食初期でも食べさせても良いという意見や1歳以降でなければ食べさせてはいけないという意見もあります。イチジクは消化に時間がかかり、ツブツブとした食感で赤ちゃんが食べにくい場合もあるため、無理に離乳食初期から食べさせる必要はありません。食べさせる必要のないものは、少し大きくなってから(1歳以降)の楽しみにとっておくのも良いでしょう。
すもも
すももは酸味が強いので、離乳食期にあえて食べさせなくても良い果物です。目安では離乳食完了期の1歳頃から食べさせても良いと言われていますが、赤ちゃんの反応を見ながら少量ずつ食べさせてあげましょう。「桃」と同じく食物アレルギーを引き起こしやすい果物であるため、初めて食べさせる時は慎重に進めましょう。
プルーン
プルーンの酸味を嫌う子も多いため、あえて離乳食期に食べさせる必要はありません。離乳食完了期の1歳以降に少量から食べさせても良いでしょう。市販品でドライフルーツ状になったプルーンもありますが、生のものよりも固いのでやめましょう。商品によっては砂糖が多く含まれている物もあるので注意しましょう。
レモン
とても酸味が強く、赤ちゃんには不向きです。驚かせてしまうので、食べさせないようにしましょう。離乳食完了期の1歳頃から、少量を味付けに使う程度にスタートさせると良いでしょう。
グレープフルーツ
強い酸味が特徴の果物であり、更に苦みもあるため、離乳食期にわざわざ食べさせる必要はありません。厚い皮を剥いたり、薄皮の処理も手間ですし、食べさせるのはまだ先にしておきましょう。また、グレープフルーツの多くが海外からの輸入品であり、農薬(ポストハーベスト)の問題も心配です。
トロピカルフルーツ
マンゴー、ライチ、マンゴスチン、ココナッツ、ドラゴンフルーツ、パパイヤ、パイナップル、ザクロ、パッションフルーツ、グアバなどのトロピカルフルーツと呼ばれる果物は、食物アレルギーの恐れがあり、またかぶれやすいので食べさせないようにしましょう。安心して食べさせることが出来るのは2歳以降です。
まとめ
離乳食初期の果物は何を食べさせても良いのか悩みますよね。この記事1つでその悩みが解決できればと思い、まとめてみましたので参考になれば嬉しいです。
我が家の場合、離乳食初期にバナナやりんごを食べさせましたが嫌がって全く食べてくれませんでした。ですが、離乳食中期に再度食べさせてみると「もっと欲しい」と不機嫌になるぐらいに好きになっていました。始めは果物を好まない赤ちゃんは、まだ食に興味がないことが多いです。そこで「嫌いなんだ」と思わず、時期をあけて再度食べさせてあげると喜んで食べることもありますよ☆
果物は1品足りない時に助かる食材です。効能も知り、上手く取り入れてみてくださいね。