*

離乳食後期「生後10・11ヵ月」スタート6・7ヶ月目の量と進め方

      2017/04/16

d053858a59c3eecff884481298f68b0e_s

この記事では、離乳食後期の10ヶ月、11ヶ月の赤ちゃんへの離乳食の進め方をまとめています。1日3回の離乳食で、大人と同じように食事を楽しめるようになってきた赤ちゃん。

良いこともある反面、離乳食の中だるみの時期でもあります。この記事で10ヶ月からの離乳食を学んでいただき、離乳食の完了期に安心して進んでいただければと思います。

 

 

 

離乳食の目安量

93f6d380172577ad3e3f5d29e926ad4d_s

離乳食6・7ヶ月目(生後9ヶ月~11ヶ月)の離乳食の目安量は、8ヶ月目と同じ量で継続していく形となります。以下の表を参考にしてください。

少しずつ量を増やして行くようにし、11ヶ月頃までに以下の量が食べられていると、次の離乳食完了期に移る1つのポイントとなります。

 

1食分の離乳食の量(目安)

お粥 全粥90g 慣れれば⇒ 軟飯80g
野菜、果物 30~40g
以下はいずれか1種類を与えます。
15g
15g
豆腐 45g
全卵1/2
乳製品 80cc

※魚、肉、豆腐、卵、乳製品などはいずれか1種類となっていますが、2種類を与えたい場合はそれぞれ半量ずつ使用することで2種類を同時に与えることも可能です。


スポンサーリンク
 

食後のミルク

10ヶ月頃からは、食後にミルクを欲しがる場合50ml程度を与えるようにします。欲しがらない場合は与えなくて良いです。目指すのは卒乳ですので、こちらから無理に与える必要はありません。

 

 

 

 

サラダ油やバターは使えるの?

4169aae2d63070078f6f180b4e49bf62_s

離乳食後期に入ると、少量ですがサラダ油やバターを料理に使用することが出来るようになります。これまでの離乳食はほとんどが「煮る」という調理方法でしたが、これからは炒めたり、焼いたりといった調理法も使い、これまでとは違った離乳食を食べさせてあげましょう。

 

味付けは「薄め」

油やバターが使用出来るようになったと言っても、味付けはまだまだ大人よりも「薄め」にします。早くから濃い味に慣れてしまうと、薄味では物足りなくなってしまい、食事が進まない原因になるので注意しましょう。醤油など、風味づけ程度に少量使用しましょう。

 

 

 

 

離乳食後期は中だるみの時期

c98399035a53d1fa5fbd7a78619bd56c_s

この時期は離乳食を与えても、食べ物で遊んで食べなかったり、不機嫌になって口を開けてくれなかったりと、食欲にムラが出る時期でもあります。とても心配になるとは思いますが、深く気にしなくても大丈夫です。離乳食を食べない時があっても、いつも通り元気に遊んでいるならば、様子を見る程度で良いでしょう。ただ、食べてくれないことが頻繁に起こる場合は、生活のリズムを見直してみましょう。授乳時間と食事時間との間が十分空いていますか?お昼寝の前後の時間帯ではありませんか?1度生活リズムを見直し、改善してみることで食欲が出る事もあります。

 

日中は体をしっかり動かそう

この時期の赤ちゃんは、はいはいやつかまり立ちが出来るようになるので、日中は体を動かして遊ばせてあげましょう。しっかりと遊ぶことでお腹も空くので食欲が出ます。また、夜早めに就寝することにも繋がるので、極力毎日体を動かして遊びましょう。

 

離乳食の中だるみは多くの赤ちゃんとママが経験することです。「どうしてうちの子は食べないの?」と思い詰めないようにしましょうね。

 

 

 

 

手づかみ食べのステップアップ

8772eff05f106d1512b91a2c15707428_s

生後9ヶ月の手づかみ食べ初期は、細長い形状の野菜やパンを与えていました。その形に慣れれば、食材の形を変えてステップアップしましょう。細長い形状の次に赤ちゃんが挑戦しやすいのが、楕円形です。

 

サラダ油が使えるので、ご飯を楕円形にして焼き、おやきにして与えてみたり、じゃがいもを使ってコロッケのようにして与えるのも良いですね。

更に慣れてきて手先が器用になってくると、楕円形から丸型にステップアップすると良いでしょう。同じ食材でも形が変わるだけで赤ちゃんには新しい物のようにうつるので、中だるみなどの対策にもなります。

 

 

 

 

離乳食 丸飲みの原因と対策

deaaac62eaeb62c9c7982fd589e4446b_s

赤ちゃんが離乳食を食べている時は、お口の様子をしっかりと見守ってあげると良いでしょう。その際、時折丸飲みをしている場合も・・・。

この時期は食材を「噛む」ことを覚える時期ですので、丸飲みが癖にならないように気をつけてあげましょう。丸飲みがよく見られる場合、以下の原因が考えられます。原因を知り、丸飲みの対策をしましょう。

 

原因1:「食材の固さが柔らかすぎる」

現在赤ちゃんに与えている離乳食の固さを思い出してみましょう。お粥のように柔らかい状態ではありませんか?食べ物が柔らかすぎると、赤ちゃんは「噛まなくても大丈夫」と思ってそのまま飲み込んでしまうことが多いです。徐々に噛む力がついてきているので、噛む練習にためにも固さのあるものを取り入れて丸飲みを防止しましょう。

 

原因2:「食材の固さが硬すぎる」

上記と反対の内容になりますが、赤ちゃんは食材が硬すぎても噛むことを諦めてしまいます。現在の成長に合った固さを見つける為に、食事に幾つかの固さの食材を用意して様子を見てみましょう。適切な固さを見つけてあげることで丸飲みを防止することが出来ます。

 

食事中の声掛けや動作も大切

食事中に、ママが「カミカミしようね」「モグモグしようね」などと声をかけて実際に噛んでいる動作を見せてあげることも丸飲み防止に繋がります。赤ちゃんはママやパパの真似っこが好きなのでそれを上手く利用して、日々声掛けや動作を伝えることで、赤ちゃんもきっと覚えてくれますよ。

 

 

 

大人の食事から取り分ける

384e6f4319c77d71f263a18cb0dc5d43_s

歯ぐきで噛むことを練習するこの時期は、大人の食事にどんどん近付いている証です。そのため、大人用の料理から取り分けて離乳食用にアレンジすることもおすすめです。

1日3食あるので、毎食大人と別のメニューを作ることは大変です。大人用に用意した食材を味付け前に取り出して赤ちゃん用に使用したり、多めに作って冷凍保存をするなど、工夫をしていきましょう。

 

飲み物はマグカップ練習を

これまで哺乳瓶やストローなどで飲み物を飲んでいた赤ちゃんですが、10ヶ月頃からコップを使って飲み物を飲む練習を始めましょう。

まずは1日の1食をコップを使って飲む練習にあて、少しずつ慣れさせてあげましょう。好奇心旺盛の赤ちゃんですので、コップを使う際も勢いよく傾けがちです。

そのため、鼻に水分が入らないように、ママが気を付けて見守りながら飲ませてあげましょうね。

 

 

6・7ヶ月目(生後10・11ヶ月)の「Q&A」

Q:ミルクが大好きで離乳食をあまり食べてくれません

A:哺乳瓶を卒業して、コップで飲ませてみましょう

母乳やミルクが大好きで、なかなか離乳食を食べてくれない場合は、体重の増え方をチェックしてみましょう。そして、哺乳瓶を卒業して、トレーニングマグやコップに切り替えて、すこしずつミルクの量を減らしていきましょう。

この時期は、離乳食から主な栄養源を摂取していく時期となりますので、ミルクの割合は徐々に減らしていく必要があります。

最初は嫌がるかもしれませんが、しばらく続けていくうちに慣れていくと思いますので、あきらめずに根気よくやっていきましょう。

 

Q:栄養バランスで気を付けることはありますか?

A:1週間単位でバランスを考えるとわかりやすいです

この時期からは、栄養バランスを考える必要があります。炭水化物などのエネルギー源となるおかゆやパンや、ビタミン・ミネラル源の野菜、魚や肉などのたんぱく質をまんべくなく取れるように献立を考えましょう。

1週間単位で献立やバランスを考えるとわかりやすいでしょう。毎日同じ食材ばかりを使ったり、偏った栄養バランスにならないように注意しましょう。

 

 

Q:離乳食をよく食べます。ミルクが1日340mlは少なすぎませんか?

A: 摂取量が少ないかどうかは体重をグラフにして判断しましょう

この時期の母乳・ミルクの目安量は400ml~600mlですが、体重のグラフに沿ってそれなりに大きくなっているなら問題ありません。

汁物などで水分も十分に与えるとよいでしょう。

 

 

まとめ

1日3食に進むと、栄養バランスがとても気になりますね。赤ちゃんは大人と違ってサプリメントなどで栄養素を取り入れることも出来ないので、離乳食の栄養バランスが重要となります。

我が家も「この食事で栄養バランスは大丈夫かな?」とよく悩んでいました(^_^;)野菜が高騰してなかなか沢山買えず、大人でさえ毎食バランスの良い食事をしていないのに・・・(笑)。

私は市販のベビーフードも取り入れて、バランスを意識した食事を作っていました。ベビーフードはお手頃なのに、しっかりと野菜も含まれているので、本当に大助かりです。

最近のベビーフードは食材にこだわって、無添加の物も多いので、安心して赤ちゃんに食べさせることも出来ますよ。

1日3食になるとママの負担も増えます。頑張り過ぎないお助け役としてベビーフードを使用することもおすすめです☆