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離乳食初期「生後5ヶ月」スタート1ヶ月目の量と進め方

      2017/04/05

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早い子で生後5ヶ月頃から食事に興味を持ち始めます。一般的には、生後5ヶ月が、離乳食スタートの目安となり、離乳食1ヶ月目とされています。

この記事では、生後5ヶ月からの初期の離乳食の始め方について詳しくまとめています。

初めての離乳食は分からないことだらけだと思いますが、そんな不安がこの記事を読んで少しでもなくなればと思いますので、参考にしてみてくださいね!(^^)!

 

 

 

離乳食開始の時期とサイン

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離乳食のスタート時期は、早い子で5ヶ月です。ですが、時期にこだわりすぎて急いで始めようとしないようにしましょう。

 

まずは離乳食開始のサインとして、以下の行動が見られるか確認しましょう。

・親の食事姿をじっと見るようになった

・親が食事中に自分の口もモグモグと動かすことがある

・よだれが出る量が増えた

こうした行動が見られるようになり、生後5ヶ月を超えた赤ちゃんは離乳食開始となります。ですが、赤ちゃんの内臓はまだまだ未熟です。

消化機能もまだ不十分なため、消化できずに食物がそのまま大腸に行き、下痢を引き起こしてしまうこともあります。離乳食を与える時は、その子の発達にあった食事を様子を見ながら与えるようにしましょう。

 


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生後5ヶ月の離乳食の始め方

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離乳食を開始して約1ヶ月間は、1日の離乳食の回数は1回にします。授乳やミルクの前に離乳食を与え、食べ終わったら欲しがるだけ母乳やミルクを与えましょう。離乳食を与える時間は午前中の10時頃と決め、極力毎日同じ時間に与えるようにしましょう。

 

離乳食初期「生後5ヶ月最初の食事はお粥(おかゆ)から」

最初は10倍粥を与えます(作りた方は10倍粥の炊飯器での作り方の記事で紹介しています)。

離乳食初期は、10倍粥をすり潰して滑らかにしたものを小さじ1杯与えます。小さじ1杯を直ぐに完食してしまったからと言って、もう1杯・・・と更に追加することはやめましょう!。

先ほども書きましたが、赤ちゃんの消化機能はまだ未熟なため、1度に多くの量を与えてしまうと下痢を引き起こす場合もあります。決められた量を与えましょう。
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前回の記事で、離乳食の始まりは「10倍粥」からとお伝えしましたが、1日どのくらいの量を与え、どのように量や種類を増やして行けばよいのか・・・今回は離乳食の量と増やし方をお伝えします。

 

 

 

離乳食初期 1ヶ月目の量と増やし方「生後5ヶ月」

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離乳食開始から1週間目までの具体的な食事量をご紹介します。あくまで1つの例ですので、なかなか食べられないからといって不安にならないでくださいね。

離乳食の量の増やし方(約1か月分)

離乳食開始1週間目 1日目、2日目 10倍粥 小さじ1杯
3日目、4日目 10倍粥 小さじ2杯
5日目~7日目 10倍粥 大さじ1杯
離乳食開始2週間目 8日目~14日目 10倍粥 大さじ1杯+野菜または果物 小さじ1杯
離乳食開始3週間目 15日目~21日目 10倍粥 大さじ1杯+タンパク質に分類される食材 小さじ1杯

または

10倍粥 大さじ1杯+ビタミンに分類される食材 小さじ2~3杯

 離乳食開始4週目 22日目~ 10倍粥 大さじ1~2杯+ビタミン又はタンパク質に分類される食材 大さじ1杯

(初めての場合は小さじ1杯)

 

 

離乳食開始 1日目・2日目 の量

☆10倍粥 小さじ1杯

初日と2日目は、小さじ1杯からスタ―トして下さい。

離乳食開始【1週目】 3日目・4日目 の量

☆10倍粥 小さじ2杯

赤ちゃんには、個人差があります。そのため、2日目までに小さじ1杯を食べることが出来ていない場合は、3日目で無理に増やさず、小さじ1杯のままで様子を見てください。急いで、小さじ2杯を与える必要はありません。

 

 

離乳食開始 5日目・6日目・7日目 の量

☆10倍粥 小さじ3杯(=大さじ1杯)

5日目~7日目は、大さじ1杯に増やしてみましょう。この段階で、順調に10倍粥を食べ進めることが出来たら、次の2週間目からは、新しい食材を追加してみましょう(^^♪

 

 

 

離乳食開始【2週目】8日目~14日目 の量

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離乳食2週目、8日目、9日目、10日目、11日目、12日目、13日目、14日目の量と増やし方です。

この段階で、離乳食が順調に進むと、2週間目からは野菜類を取り入れることが出来ます。離乳食に野菜を始めて取り入れる際には、以下の点に注意して進めてみてください。

1度の食事に1種類だけにする

小さじ1杯から初めて様子をみる

この2点に注意が必要です。これから成長していく間でも、赤ちゃんにとって初めての野菜を与える際にはこの2点を守りましょう。

これは、アレルギー症状への対策が主な目的です。仮に、1度に複数の食材をあげた後に、アレルギー反応が出た場合、アレルギーの原因食材の特定が難しくなります。アレルギーの原因を特定するためにも、与える種類は、1種類だけにします。

また、稀に、強いアレルギー反応が出る場合もあるため、初めての与える量は、「小さじ1杯」だけを与えます。

 

離乳食開始の2週間目から追加すると良い栄養素は、ビタミンです。ビタミンが含まれる野菜には以下のものがあります。

  • 人参
  • かぼちゃ
  • 白菜
  • 小松菜
  • ほうれん草(葉先のみ)
  • キャベツ
  • かぶ
  • りんご
  • すいか
  • バナナ

など

野菜の中にはにおいの強いものや苦みの強いものがあります。それらを赤ちゃんに与えると、食事を嫌がる原因になってしまうこともあるので、最初は、においの強いもの、苦みのある物は避けましょう。

葉物野菜は、湯通しすることで、にがみや臭いが緩和されます。

 

この時期の赤ちゃんへは、野菜を、生で与えてはいけません。

必ず、野菜や果物は茹でて裏ごししたものを与えましょう。水分が少ないと飲み込み辛いので、裏ごしした後にゆで汁を混ぜて飲み込みやすく工夫をしましょう。

 

 

☆10倍粥 大さじ1杯

☆野菜か果物 小さじ1杯

 

かならず、与える量は守りましょう。野菜も日替わりで様々な食材を与えるようにしましょう。この時期に少しでも多くの食材を与えることで、その後の食べず嫌いを防ぐこともできます。

毎日新しい食材を与えることが出来れば理想ですが、現実は、時間がなくて出来ない場合もあると思います。そんな場合は作り置きをして冷凍保存し、2~3日同じ食材を与えても良いです。

離乳食を始めたばかりというのは、特にやる気がある状態のため、ついつい頑張ってしまうママさんが多いのですが、離乳食初期の段階で無理をしてしまうと、すぐにバテてしまい、離乳食作りが不快になってしまうので気を付けてくださいね。

手作りしてあげることも大切ですが、適度に手を抜いたり楽をすることも、同じくらい大切です。

 

さて、

ここまでで離乳食を開始して2週間です。もしこの段階で、なかなか食べ進めてくれない場合は、同じ内容をもう1週間続けてみましょう。

無理をして与えるのではなく、段階を踏んで徐々に食事の量を増やして行くことが大切です。焦る必要は、全くありません(^-^

 

 

 

離乳食開始【3週目】 15日目~21日目 の量

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離乳食3週目、15日目、16日目、17日目、18日目、19日目、20日目、21日目の量と増やし方です。

3週間目からは、タンパク質に分類される食材を混ぜていくと良いとされています。主なタンパク質が含まれる食材には以下のものがあります。

  • 豆腐
  • ちりめんじゃこ
  • しらす干し(必ず湯通しして塩分を取り除く)
  • ひらめ、かれいなどの白身魚

など

これらの食材も生で食べるのではなく、

茹でてペースト状にして与えます。3週目に入っても新しい食材は1回の食事で1種類、小さじ1杯にします。

 

☆10倍粥 大さじ1杯

☆タンパク質に分類される食材 小さじ1杯

 

または、食べが良い場合は、

☆10倍粥 大さじ1杯

☆食べたことのある野菜や果物 小さじ2~3杯

 

上記はあくまでも例として捉えてください。3週目に入れば、豆腐や魚などのタンパク質もものを取り入れることが出来ますが、2週目に引き続き野菜や果物などのビタミン類を与えても構いません。

赤ちゃんが、果物や、野菜類に慣れてきたら、豆腐などのたんぱく質系のものを取り入れてみて下さい。初めての食材の量に気を付けておけば、早く進めて行く必要はありません。

私も使っているペーストする時にとても便利な調理器具などは、「離乳食はいつから?離乳食初日のあげかた」で紹介していますので、よかったら参考にして下さい。

 

 

離乳食開始から【4週目】 22日目~ の量

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離乳食4週目、22日目、23日目、24日目、25日目、26日目、27日目、28日目、29日目、30日目の量と増やし方です。

順調に進んでいくと、この週で離乳食開始から1ヶ月になります。10倍粥の量も初期と比べて増えてきましたか?ここでは更にお粥の量を増やして行きましょう。

 

☆10倍粥 大さじ1~2杯

☆ビタミンに分類される食材又はタンパク質に分類される食材 大さじ1杯(初めての場合は小さじ1杯)

 

以上、これまで紹介したきたのが、離乳食スタートから、約1ヶ月分の離乳食の量の目安です。あくまでも1つの例として捉えていただき、お子さんのペースに合わせて与えてくださいね。

 

【関連記事】

離乳食初期から完了期までの離乳食の量の増やし方を確認したい方は、離乳食初日~1歳半までの離乳食の量の増やし方とスケジュールを参考にして下さい。

 

 

生後5ヶ月「食事の注意点」

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母乳やミルクで育ってきた赤ちゃんの舌は、まだ前後にしか動きません。そのため、自分の舌の力で食べ物を口の奥まで動かすことは難しいので練習が必要です。離乳食を食べることによって、少しずつ下の動きを覚えていくので、初めは離乳食を与えても横から流れ落ちてしまうことも多々あります。少しずつ出来るようになって行くので、ママも一緒に焦らずにゆっくりと進めて行きましょうね。

 

食事の姿勢

赤ちゃんが母乳やミルクを飲み際は、ほぼ横になった状態ですが、離乳食はこの姿勢では食べづらいです。また、大人のようにきちんと座った状態も、赤ちゃんにとっては食べづらい姿勢です。

そのため、離乳食の初期はやや体を倒し気味の姿勢が食べやすいと言われています。ママが赤ちゃんを抱っこし、自分の上であかちゃんの背中を支えてあげるような姿勢でやや傾けて離乳食を食べさせてあげましょう。096925

 

食事のスプーン

赤ちゃん用のスプーンは様々なものがあり、選ぶ際に悩んでしまいますね。離乳食の初期に使うと良いのは、極力平らなスプーンです。くぼみの大きいスプーンでは、なかなか全て口に入れることが出来ません。赤ちゃんの口に合わせたスプーンを選びましょう。

 

また、小さじ1杯の離乳食の量を1度にスプーンに乗せるのではなく、スプーンの先に少し乗る量を2~3度に分けて与えましょう。その際、スプーンの先には少量を乗せて、山盛りにならないように注意しましょう。

 

食事の時間

離乳食を与える時間帯は、一般的に10時頃とされています。しかし、その時間に赤ちゃんが機嫌が悪かったり、授乳時間がずれてしまいお腹があまり減っていなかったりと、必ずしも10時が適した時間帯ではない場合もあります。その子の様子を見ながら少し時間をずらすなどの工夫もしましょう。午前中であれば、時間がずれても問題ありません

 

食事の優しい声掛け

離乳食を与える際に、ママが優しく声掛けをすることも大切です。「マンマ美味しいね」と声掛けをしながら離乳食を与え、食事の楽しさを教えてあげましょう。

これらの見直しポイントを全て確認してみても離乳食をなかなか食べてくれない場合は、思い切って離乳食開始時期を遅らせてみましょう。まだ食事への興味が少ないのかもしれません。もう少し様子を見て、時期をずらして進めて行きましょう。

 

離乳食初期は栄養を気にしない

この時期はまだまだ母乳やミルクの栄養素が9割です。そのため、離乳食の栄養バランスは考えなくて良いです。この時期は多くの離乳食を食べるよりも、しっかりと食物を飲み込めるか(ゴックンできるか)が大切です。

ここできちんと飲み込みの練習を行うことで、その後自分の力で食事をすることに繋がります。個人差が大きいので、ママも焦らずに進めて行きましょう。

 

 

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離乳食 生後5ヶ月のポイントは開始1週間後~

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離乳食開始は10倍粥を与えますが、1週間続けてお粥に慣れれば野菜を追加することが出来ます。くせや香りの強い野菜は嫌がることが多く、この時期に食事に対して不快感を与えてしまうと離乳食の進み具合も悪くなるので避けましょう。

初期に与える野菜は以下のものが適しています。

・じゃがいも

・さつまいも

・にんじん

・かぼちゃ

・ほうれん草(葉先のみ)

・キャベツ   など

 

その他

・食パン(パン粥にして与えます。耳は塩分が多いので取り除きましょう)

 

 

 

離乳食初期「生後5ヶ月のアレルギー」

体内に新しい物を取り入れる際は、アレルギーが生じてもおかしくありません。そのため、新しい食材を赤ちゃんに与える際は必ず1日小さじ1杯から始めます。似たような食材であっても、慎重に進めて行きましょう。どの食材でアレルギーを起こすかは一人一人様々です。新しい食材を与えた後は、皮膚の変化がないか、うんちの状態はいつもと変わりがないか、しっかりと様子をみましょう。

新しい食材は小さじ1杯!

 

また、新しい食材は1日に1種類にしましょう。新しい食材を与え、アレルギー反応がなければ徐々に与える量を増やして行きましょう。

 

味付けはしない

赤ちゃんの消化機能はまだ未熟なため、食材の味付けはやめましょう。食材本来の甘味だけで十分です少量でも塩や砂糖、油を使うことは避けましょう。

 

 

 

 

離乳食開始前の果汁は本当に必要?

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以前は、離乳食を開始する前に「味慣らし」として果汁を赤ちゃんに与えることが習慣でした。ですが、最近の研究で赤ちゃんには果汁が必要ないということが分かってきたため、果汁は与えなくても良いという考えが広がってきています

果汁はりんご果汁、もも果汁、みかん果汁など甘くて赤ちゃんの好む味ばかりですので、それだけで満足してしまい母乳やミルクを飲む回数が減ったり、離乳食を食べなくなってしまうことにも繋がりかねません。そのため、果汁は無理に始める必要はありません。

 

 

離乳食を生後5ヶ月から始めるのは早くない?

一般的には、生後5ヶ月からが離乳食のスタート時期とされています。厚生労働省も、離乳食の適齢期を生後5ヶ月~6ヶ月が適当だとしています。

ただし、赤ちゃんによって個人差があるので、人によってさまざまです。生後4ヶ月から離乳食を始めたという人もいれば、生後6ヶ月から始めた!という人もおられます。

やはり、離乳食を始めるタイミングは、よだれが出始めていたり、ママがごはんを食べている姿を興味深く見つめていたり、首がすわっていたり、歯が生え始めていたりなどの、サインが出た時が適当だと言えます。

上記のようなサインが出ていたら、1度、10倍粥を小さじ1杯与えてみて反応を伺いましょう。

 

 

 

離乳食5ヶ月の旅行はどうする?離乳食は毎回手作りした方がよいの?

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初期の離乳食は小さじ1杯が多く、1回の量も少量です。そのため、毎回小さじ1杯分だけを料理するのは忙しいママにとって大変ですよね。離乳食は多めに作って冷凍させておいたり、市販のものも上手く取り入れましょう。市販の離乳食を使用することで、旅行などの外出時でも離乳食を与えることが出来るのでとても助かりますよ!(^^)!

 

離乳食初期の5ヶ月からお勧めの市販商品です↓

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(引用:http://www.wakodo.co.jp/product/special/babyfood/babyfood/hajimeteno/ser_hajimeteno.html)

WaKODOのこれらの離乳食は1キューブが小さじ1杯分になっているので、おすすめです。こちらの商品はフリーズドライ製法なので、食材の栄養価も壊れずに摂取できるので安心ですよ!(^^)!

 

 

 

生後5ヶ月の離乳食 まとめ

今回は離乳食の初期の5ヶ月に限定して記事にまとめてみました。5ヶ月から早速離乳食を始めようと考えているママさんの参考になれば嬉しいです。

個人差が大きい事を忘れずに、焦らず、ゆっくりと進めて行ってくださいね。なかなか食べてくれない子でも、月齢が進むにつれて上手く食べられるようになります(*^-^*)最初から上手く進められる方が珍しいんです。

手作りしたものを毎日与えることは良いかもしれませんが、一生懸命作った物こそ食べてくれなかった時のショックは大きいものです。市販の離乳食も上手く取り入れながら、ママ自身も頑張り過ぎないようにしてくださいね。

離乳食の時期は案外長いです!「我が子には手作りしたものだけ!」と決めず、少しは楽をしながら進めてくださいね♡