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離乳食後期「生後9ヶ月」スタート5ヶ月目の量と進め方

      2017/04/13

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離乳食5ヶ月目(生後9ヶ月)からは、離乳食の後期に突入します。

これまで母乳やミルクがメインだった赤ちゃんの食事も、徐々に離乳食がメインに切り替わっていく時期です。赤ちゃんの食べ具合を見ながら、ゆっくりと離乳食完了期に向けて進んでいきましょう。

生後9ヶ月ごろになると、舌でつぶせないものは、左右の歯ぐき方へ移動させて咀嚼するようになります。大分、大人の食べ方に近づいてきましたね。

体の方では、運動能力が発達して、ハイハイやつかまり立ちができるようになります。この時期からは、生活リズムを整えるためにも、離乳食タイムやお昼寝の時間などを決まった時間にしてあげましょう。

 

 

 

離乳食5ヶ月目(生後9ヶ月)から「1日3回食」へ

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離乳食の回数

9ヶ月から、1日3食に進むことが出来ます。しかし、9ヶ月に入って直ぐに3回食に進める必要はありません。個人差があるため、その子のペースに合わせて3回食に進めましょう。

3回食に進む目安

・1日2回の離乳食がきちんと食べられている

・離乳食1食分の量(子供の茶わん半分程度)を完食出来ている

・舌でつぶせる固さ(豆腐が目安)の離乳食の咀嚼がスムーズに出来ている

以上の3点がほぼ出来ている状態であれば、3回食に進んでみましょう。3回食に進んでみて、上手く食べ進めることが出来なければ、また2回食に戻し、間をあけてから再挑戦してみましょう。

 

 

 

離乳食5ヶ月目(生後9ヶ月)の食事時間

1日3回食に進んだ場合、1日の離乳食を与える目安の時間帯は、

1回食目:10時頃

2回食目:14時頃

3回食目:18時頃

とされています。

1日3回食の離乳食を、なるべく、朝、昼、夕ご飯の時間帯に固定させていきましょう。また、離乳食を与えてから次の離乳食を与えるまでの間、最低4時間は時間をあけましょう。

赤ちゃんの時間帯に合わせると、どうして大人の食事の時間とずれてしまうので調理や後片付けが別になり大変ですね。上の時間帯はあくまで目安なので、大人と同じ時間帯に3食与えても構いません。

パパやママと一緒に食事をしながら、食事の楽しさを教えてあげるのも良いことです。ただ、夜ご飯が遅い時間にならないように、注意しましょう。遅くても19時までには食事を終わらせましょう。

 

母乳とミルクとの関係

離乳食タイムとは別に、授乳タイムがあってもよい時期です。離乳食の後に母乳・ミルクを欲しがるなら飲ませます。離乳食の食べる量が増えて、母乳・ミルクを欲しがらなくなる子もいますが、それは自然にまかせましょう。

 

 

離乳食の固さ

9ヶ月頃からの離乳食の固さの目安は、「歯ぐきでつぶせる固さ」です。バナナと同じぐらいの固さを意識して作ると良いです。これまでは食べ物を舌などで押し潰して食べていましたが、この時期から食べ物を「噛む」ことを少しずつ覚える時期です。

様子を見ながら固さを調整しましょう。食事中は、赤ちゃんが食べ物を噛めているか、ママがチェックしながら与えましょう。

 

 

 

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離乳食5ヶ月目(生後9ヶ月)の量と増やし方

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離乳食5ヶ月目の品数は、3品です。

「7倍粥」「野菜 or 果物」「魚 or 豆腐 or 肉 or 乳製品」の合計3品を与えます。

以下の表は、9ヶ月~11ヶ月頃の目安となる食事量です。成長、食べ具合に合わせて少しずつ量を増やして行きましょう。

1食の目安量

お粥 5倍粥(90g) 慣れれば⇒ 軟飯(80g)
野菜・果物 30~40g
以下はいずれか1種類
15g
15g
豆腐 45g
全卵1/2
乳製品 80cc

※肉や魚、乳製品類などは1回分の使用量が決まっていますが、2種類取り入れたい場合はそれぞれの食材の量を半量ずつに調整して使用することで、1回食分で2種類取り入れることも可能です。

 

【1品目】 穀類

穀物のメインとなる「お粥」の摂取量は、90gが目安となります。お粥は、水分量を減らした5倍粥(水5:米1)を与えてみましょう。食べが良い場合は、全粥でも可能です。そのほか、以下の穀物類への代用も可能です。

  • うどん
  • パン
  • そうめん
  • コーンフレーク
  • マカロニ
  • ビーフン
  • 春雨
  • クラッカー

など

【2品目】 野菜・果物類(ビタミン類)

2品目の野菜・果物類は、いずれかを30~40gが目安となります。野菜・果物類では、以下のような物が食べられます。

  • 人参
  • かぼちゃ
  • ほうれん草
  • トマト
  • キャベツ
  • さやいんげん
  • きゅうり
  • ほとんどの果物類(トロピカルフルーツ以外)
  • もやし
  • たけのこ
  • 焼き海苔
  • わかめ

など

【3品目】 たんぱく質

3品目のたんぱく質食材の量は、食材別に以下の量が目安となります。

15g
15g
豆腐 45g
全卵1/2
乳製品 80g

タンパク食材では、以下のようなものを食べることができます。

  • 豆腐
  • 白身魚
  • しらす
  • 鶏ササミ肉
  • 鶏ひき肉
  • 納豆
  • ヨーグルト
  • 粉チーズ
  • 赤身肉(牛・豚・ひき肉)
  • 青魚
  • 桜えび

など

 

 

5ヶ月目の母乳・ミルクと離乳食 1日のスケジュール例

離乳食5ヶ月目(生後9ヶ月)の授乳と、離乳食を与えるスケジュールの例を紹介したいと思います。ここでの時間は、あくまで目安ですので、ママさんそれぞれの授乳時間に照らし合わせながら、参考にしてみてください。

3回食時 スケジュール例

時間 6時 10時 14時 18時 22時
ミルク ミルク+離乳食 ミルク+離乳食 ミルク+離乳食 ミルク

今までの離乳食タイムのほか、もう一回の授乳タイムに離乳食をプラスします。離乳食と離乳食の間は3時間~4時間あけるようにしましょう。

 

母乳・ミルクと離乳食の栄養の割合

母乳・ミルク: 30%~40%

離乳食:    60%~70%

この時期になると、主な栄養源が母乳やミルクから離乳食に移ります。炭水化物、タンパク質、ビタミン、ミネラル類のバランスに注意して、しっかりと噛んで食べる習慣をつけましょう。

 

 

離乳食5ヶ月目(生後9ヶ月)の母乳・ミルク

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9ヶ月頃になると赤ちゃんの栄養の割合は、母乳・ミルクが30~40%離乳食が60~70%となります。約7割の栄養を1日3食の離乳食から摂取することが理想的です。

9ヶ月頃の食後のミルクの量は、50~100cc与えるのが良いですが、嫌がるようならば無理やり与える必要はありません。1日のミルクの目安は400~500mlですが、これよりも少ない場合でも体重がしっかりと増えているようであれば問題ありません。母乳やミルクの量が少ない場合は、食事中のお茶や汁物など水分不足にならないように工夫しましょう。

 

フォローアップミルクを母乳・ミルク代わりにしない

フォローアップミルクは、鉄分不足を補う場合などに9ヶ月頃から使用が進められています。しかし、フォローアップミルクは母乳やミルクの代わりになるものではありません。9ヶ月に入ったからといってミルクからフォローアップミルクへ移行しないように気を付けましょう。

 

 

 

 

離乳食5ヶ月目(生後9ヶ月)から使える食材

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9ヶ月頃からは以下の食材を追加することが出来ます。

穀類

・バターロール

・春雨

・クラッカー

 

野菜・果物

・春菊

・ごぼう

・もやし

・竹の子

・きのこ類

・ひじき

ごぼう、竹の子

本来固い食材は赤ちゃんも食べやすいように柔らかく煮てから使用しましょう。固めの食事を与える場合は、目を離さずにきちんと飲み込むまで様子を確認しましょう。

 

魚・肉・乳製品など

・全卵1/2

・さば

・いわし

・さんま

・ホタテ貝柱

・牡蠣

・桜えび

・牛赤身肉

・豚赤身肉

いわし、さんま

赤身魚に慣れてから、いわしやさんまなど青背魚を追加しましょう。1回の使用目安は15gです。魚はパサつきやすいので、片栗粉などを使用してとろみをつけるなど工夫をして与えましょう。骨の多い魚ですので、面倒でも骨はきちんと取り除いてから与えます。お刺身などを利用すると便利です。

 

桜えび

桜えびはそのまま使うと、赤ちゃんの口の中でチクチクと刺さってしまうこともあるので、使用前に少量の水で柔らかくしてから調理することをおすすめします。戻し汁は旨みがたっぷりなので、そのまま料理に使うと良いです。

 

赤身肉

9ヶ月頃から牛や豚といった肉類も使用することが出来るようになります。いずれもしっかりと加熱調理してから与えましょう。牛肉は赤ちゃんが不足しがちな鉄分も含んでいるので、積極的に取り入れたい食材の1つです。赤身肉は柔らかいヒレやももを使用することをおすすめします。脂身は取り除いて、赤ちゃんにはまだ与えないようにしましょう。赤身肉を購入する際、トレーに血などの水分が出ているものは鮮度が落ちているため、水分がない新鮮なお肉を選ぶようにしましょう。

 

 

離乳食5ヶ月目(生後9ヶ月)の味付け

まだまだ薄味をキープしたい時期です。大人が食べると、ほんのり味がついているかな~、と感じる程度で十分です。香りづけに醤油やバターなどをごく少量使うのはOKです。

味はほとんど必要ありません。薄味を意識して調理していきましょう。

 

 

生後9ヶ月頃からの手づかみ食べ

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色々な事に興味を持つ赤ちゃんですが、この時期からは自分の手でつかんで食事が出来るようになる頃です。これは食事に興味を持ち、自分で食べようとする意欲のある行為なので、進んでやらせてあげましょう。人参や大根などの野菜スティックやパンなどを細長くして、持ちやすくしたものを用意するとよいでしょう。手づかみ初期は食べ物を細長くカットし、慣れてから形を変えるようにしましょう。

 

また、スプーンを持たせてあげたり、コップを持たせてあげたりと、食器を使うこともおすすめです。

 

遊び始めたら・・・

手づかみ食べは食事への意欲が溢れていて良いことですが、時間が経つにつれて食べ物や食器で遊び始める子も出てきます。遊び始めたら直ぐに止めるのではなく、しばらくは様子を見ましょう。長く遊びが続く場合や、行為がひどくなる場合は終わりにします。また食事は30分と決めておき、時間が来たら終わりにするなど、区切りをつけることも大切です。

 

 

 

 

離乳食5ヶ月目(生後9ヶ月)は鉄分不足に注意

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生後9ヶ月頃からは、体や脳の発達に重要な鉄分が不足しやすい時期です。栄養の約7割を離乳食で補うこの時期は、離乳食に鉄分を取り入れて鉄分不足を補いましょう。育児用のミルクにも鉄分が含まれているので、離乳食を作る際に牛乳と置き換えることもおすすめです。牛乳には鉄分が不足しているので気を付けましょう。

 

鉄分を含む食材としては、

・ひじき

・レバー

・小松菜

・納豆

・ほうれん草

・卵

・まぐろの赤身

などが挙げられます。これらを上手く取り入れましょう。

鉄分不足にレバー 与え過ぎに注意

レバーは鉄分を多く含むので、鉄分が不足しがちな赤ちゃんには良い食材ですが、同時にビタミンAも含んでいる為に注意が必要です。赤ちゃんにレバーを与える場合は、10日に1回程度にしましょう(1回の使用量は15g程度)。

ビタミンAの過剰摂取は、皮膚の乾燥、脱毛、骨の弱化、頭痛、唇のひび割れ、脳圧の上昇といった症状を引き起こすと言われています。

 

 

5ヶ月目(生後9ヶ月)の「Q&A」

Q:遊び食べがひどくなってきました。どのくらいで切り上げたらよい?

A:遊びになったら、「ごちそうさま」をしましょう

食事後半に食べ物をグニャっとつぶしたり、投げつけたり、下へ落としたりする動作は、食に対する興味のあらわれです。成長の1つでもありますので、たまにはやらせてあげてください。

ただし、食べ物を投げるなど、あきらかに遊びに入っている様子であれば、切り上げましょう。一般的に食事が長くなりすぎると遊びに入る赤ちゃんが多いので、30分など、食事時間を決めて行ってもよいでしょう。

 

 

Q:好き嫌いが多い、どうすればいいの?

A:好き嫌いは長続きしません。時間をおいて再チャレンジ

このころからは、食べ物の、好みがはっきりと表れてくることが増えてきます。パサパサして口当たりが悪いもの、固くて楽に噛み砕くことができないもの、においや酸味が強いもの、などを苦手とする赤ちゃんも多いです。

しかし、その好みは案外短期間で移り変わる事も多く、数日後に再度与えてみたら、喜んで食べた、なんてこともよくあります。食べないからといって、すぐに嫌いなものと決めつけないで、時間をおいて再度与えてみてください。

 

 

Q:生活リズムが定まらず3回目の食事時間がとれません

A: 少しずつ早起きをして、3回食をスタートさせましょう

なるべく決まった時間に起こし、授乳と昼寝の時間を一定させましょう。生活スタイルが夜型になりがちなら、思い切って朝一番の授乳タイムに離乳食を与えてみてもよいでしょう。

 

 

 

まとめ

我が家も9ヶ月頃から手づかみ食べがスタートしました。食事時間の前半は意欲的に手づかみで食べてくれる息子くんですが、後半は遊びの時間がスタート・・・(^_^;)

 

フォークや食べ物を投げ、私が注意するとケラケラ笑う。その繰り返しでしたが、これが癖になってはいけないと思い、その後は汚れても良いように広めに新聞紙を敷いて食事をし、投げてもあえて拾わずに次を渡して食べるように声掛けをしました。それで食べてくれる時もあれば、また遊んでしまうこともありましたが、遊びが続く場合はお食事終了です。我が家の場合はある程度食事をして飽き始めたら遊びがスタートしていたので、遊びが続くと食事は終了でした。

 

また、この時期は必ずしも毎回手づかみ食べをするわけではありません。手づかみで食べる時もあれば、手づかみを嫌がることもあります。嫌がる場合は無理強いはせず、ママが食べさせてあげてくださいね。

 

手づかみ食べが始めると、ママもちょっと楽になります。手づかみ食べを習得してくれると、ママも同時に食事を進めることが出来るので、更に楽になってきますよ!(^^)!この時期はその第一歩ですので、大切にして下さいね。