離乳食で「避けたい食べ物」
2016/11/23
離乳食を進めて行くと、月齢が進むにつれて使用可能な食材が増えて行きますが、中には与えてはいけない食材もあります。赤ちゃんに与えてはいけない、注意が必要な食材にはどのうようなものがあるかを詳しくご紹介します。
【目次】
赤ちゃんの未熟な腎臓機能
赤ちゃんの腎臓機能は未熟で、消化機能も発達段階です。そのため、塩分が強い食べ物を与えてしまうと腎臓機能に負担がかかってしまいます。大人が食べた時に「味がしない・・・」と思う程度の味付けで良いのです。離乳食を作る時は調味料は不要です。まずは食材本来の味を赤ちゃんに教えてあげましょう。
離乳期に避けたい食べ物 「野菜・果物」
離乳期では生後9~11ヶ月の離乳食後期になると、ほとんどの野菜や果物が使用出来るようになります。しかし、刺激の強いものや、香りの強いものは避ける必要があります。
離乳期に避けたい野菜
・みょうが
・ニラ
・みつ葉
・生姜
・ぜんまい
・ねぎ
・うど
・わらび
※食べさせることの出来る野菜でも、「漬物」は避けましょう。漬け物は塩分を非常に多く含んでいます。腎臓機能が未熟な赤ちゃんには刺激が強いため、避けてください。
離乳期に避けたい果物
・パパイア
・グアバ
・パイナップル
・缶詰のフルーツ(シロップ漬けで甘みが強いので避けます。生の果物を与えましょう)
※トロピカルフルーツは、食物アレルギーの症状が出やすい食材であるため、早くから食べさせない方が安心です。パイナップルはたんぱく質分解酵素があるため、赤ちゃんには刺激が強いので避けると良いでしょう。
離乳期に避けたい食べ物 「魚・肉」
基本的に魚や肉は月齢に合わせて増やして行きます。ですが、以下のものは離乳期には避けましょう。
・たこ(噛み切ることが難しい)
・ウナギ(小骨、脂が多い)
・お刺身
・お寿司
・塩辛など塩分の多いお魚の加工品
・ウインナーなどのお肉の加工品
※生の魚介類は食中毒などの細菌感染の恐れもあるため、離乳期の間は生での摂取はやめましょう。市販のお刺身を茹でて与えるのは良いです。
※お寿司の酢飯は砂糖が多く、酢の刺激も強いため赤ちゃんには食べさせないようにしましょう。
離乳期に避けたい食べ物 「調味料・香辛料」
刺激の強いものは基本的に与えてはいけません。以下のような調味料や香辛料に注意しましょう。
・コショウ
・わさび
・からし
・キムチ
・バジルやローズマリーなどのハーブ類
・大人用のコンソメ
・大人用のだしの素
※コンソメやだしの素、鶏がらスープの素などはアミノ酸などの調味料が含まれていたり、塩分が高いため離乳食には使わないようにしましょう。使う場合は赤ちゃん用のものを使用しましょう。
離乳期に避けたい食べ物 「その他」
大人はよく口にする食べ物でも、離乳期の赤ちゃんにはまだ与えない方が良いものが多いです。1度味を覚えてしまうと、離乳食が進まない原因になったり、与えないと機嫌を損ねてしまうこともあります。菓子類などはもう少し大きくなってからのお楽しみとしてとっておきましょう。
・菓子類
・ケーキ
・アイスクリーム(※1歳以降なら少量与えても良い。実は栄養価が高い)
・インスタントラーメン
・大人用のレトルト食品
・ピーナッツ
・玄米
・もち米
・はちみつ(1歳以降はOK)
※玄米は栄養価が高いですが噛みづらく、もち米は喉に詰まる恐れもあるため、これらは離乳期には避けましょう。
※はちみつについての注意点はこちらの記事の中で紹介していますので、興味のある方は一度読んでみてくださいね。
離乳期に避けたい飲み物
大人用のジュースなどは甘みも強く、一度味を覚えると赤ちゃんもお茶だけでは満足出来なくなります。また、カフェインを含む飲料は赤ちゃんに悪影響を及ぼすことが多いですので避けましょう。
・コーヒー
・紅茶
・抹茶
・緑茶
・玉露
・ほうじ茶
・ウーロン茶
・玄米茶
・ココア
・大人用のジュース
・ヤクルトなどの乳酸菌飲料
赤ちゃんの飲み物は麦茶を与えるのが最も良いと言われています。また、ノンカフェインのお茶であれば与えても構いません。
カフェインの赤ちゃんへの影響
カフェインを含む飲み物は、赤ちゃんに以下の影響を及ぼす恐れがあります。カフェインを含む飲み物を赤ちゃんに飲ませるのは止めましょう。
・不機嫌になりやすい
・落ち着きがなくなる
・寝つきが悪くなる
・乳幼児突然死症候群(SIDS)のリスクが高まる
離乳期に授乳を続けているママは、カフェインの摂取を極力控えましょう。母乳から赤ちゃんへとカフェインも送られてしまいます。1日1杯程度に抑えましょう。
お惣菜は赤ちゃんに与えて良いもの?
お惣菜は便利ですが、スーパーやコンビニのお惣菜は味付けが濃くなっており、添加物を含んでいるものもあります。離乳期には避けましょう。スーパーやコンビニで売られているサンドイッチは、野菜も挟まれているので良さそうに見えますが、赤ちゃんにとっては味付けも濃いので与えるなら「ロールパン」を選びましょう。
ファーストフードはいつから食べられるの?
ファーストフードは安くて早く、とっても便利なのでよく利用される方も多いのではないでしょうか?食べ物に興味を持ち始めた赤ちゃんは、ママが食べている物にとても興味を持ちます。ファーストフードなどの外食でも、同じように興味を持って欲しがる赤ちゃんも多いです。ファーストフードは赤ちゃんに与えても良いのでしょうか・・・?
赤ちゃんにファーストフードを与えることは、おすすめしません。避けましょう。ファーストフードは香辛料や添加物が多く、使っている油の量も多いです。また、衛生面でも不安です。赤ちゃんを危険にさらさない為にも、大人がファーストフードを利用するときは、赤ちゃんはベビーフードを利用するようにし、与えないようにしましょう。
ファーストフード店では、フライドポテトなら数本良いという情報もありますが、ポテトも塩分が多く、たっぷりの油で揚げているので避けた方が良いです。どうしてもぐずってしまう場合は、ハンバーガーのパンの部分でソースなどがついていない所を少量与える程度にしましょう。
ファーストフードは2~3歳頃からなら与えても良いとされていますが、野菜が少なく、ビタミンやミネラルなども不足しがちですので、成長段階の幼児期には極力避けるのが良いでしょう。
まとめ
離乳期で月齢が進むにつれて使える食材が増える一方で、逆に注意しなければいけない食材が分からなくなることが多く、私自身毎回ネットや参考書で調べて大変な思いをすることもありました。
不安に思う食材は使わない、与えないのが一番ですが、与えてはいけないものを知っておくと、安心して調理も出来ます。今回の記事が少しでも離乳食を進めるママさんのお役に立てればと思います。
両親や義母、義父などは「〇〇なら離乳食の時に与えてたよ」「わざわざ調べなくても大丈夫。何となくで良いよ」などアドバイスをくれますが、案外注意が必要な物だったりします(^_^;)我が子の安全を守れるのはママです。与えてはいけないものを覚えておき、安心・安全なものを食べさせてあげてくださいね。