離乳食の量と増やし方 !開始1日目~1歳半までのスケジュール
2017/04/09
前回の記事で、離乳食の始まりは「10倍粥」からとお伝えしましたが、1日どのくらいの量を与え、どのように量や種類を増やして行けばよいのか・・・今回は離乳食の量と増やし方をお伝えします。
【目次】
離乳食の量と増やし方 1週間目 (1ヶ月目)
離乳食開始から1週間目までの具体的な食事量をご紹介します。あくまで1つの例ですので、なかなか食べられないからといって不安にならないでください。
離乳食の量と増やし方(約1ヶ月分)
開始1週間目 | 1日目、2日目 | 10倍粥 小さじ1杯 |
3日目、4日目 | 10倍粥 小さじ2杯 | |
5日目~7日目 | 10倍粥 大さじ1杯 | |
開始2週間目 | 8日目~14日目 | 10倍粥 大さじ1杯 + 野菜または果物 小さじ1杯 |
開始3週間目 | 15日目~21日目 | 10倍粥 大さじ1杯 + タンパク質に分類される食材 小さじ1杯
または 10倍粥 大さじ1杯 + ビタミンに分類される食材 小さじ2~3杯 |
開始4週目 | 22日目~ | 10倍粥 大さじ1~2杯 + ビタミン又はタンパク質に分類される食材 大さじ1杯
(初めての場合は小さじ1杯) |
離乳食開始 1日目、2日目
☆10倍粥 小さじ1杯
離乳食開始 3日目、4日目
☆10倍粥 小さじ2杯
赤ちゃんそれぞれに個人差があるので、2日目までで小さじ1杯を食べることが出来ていない場合、3日目で無理に増やさず、小さじ1杯のまま様子を見てくださいね。
離乳食開始 5日目~7日目
☆10倍粥 小さじ3杯(=大さじ1杯)
順調に10倍粥を食べ進めることが出来た赤ちゃん。次の2週間目からは、新しい食材を追加してみましょう(^^♪
離乳食の量と増やし方 2週間目
離乳食が順調に進むと、2週間目からは野菜類を取り入れることが出来ます。ここで注意しておいてほしいのが、新しい食材を追加する場合
・1度の食事に1種類だけにする
・小さじ1杯から初めて様子をみる
の2点です。成長しても離乳食を与えている時期はこの2点を守りましょう。複数の食材をあげた後、アレルギー反応が出た場合に特定が難しくなるので、注意が必要です。
離乳食開始の2週間目から追加すると良い食材は、ビタミンです。主なビタミン類には以下のものがあります。
・人参、かぼちゃ、白菜、小松菜、ほうれん草(葉先のみ)、キャベツ、かぶ
・りんご、桃、すいか、バナナ
など
野菜の中にはにおいの強いものや苦みの強いものがあります。それらを赤ちゃんに与えると、食事を嫌がる原因になってしまうこともあるので、においの強いもの、苦みのある物は避けましょう。
野菜や果物は茹でて裏ごししたものを与えましょう。水分が少ないと飲み込み辛いので、裏ごしした後にゆで汁を混ぜて飲み込みやすく工夫をしましょう。
離乳食開始 8日目、9日目、10日目、11日目、12日目、13日目、14日目
☆10倍粥 大さじ1杯
☆野菜か果物 小さじ1杯
与える量は守り、日替わりで様々な食材を与えるようにしましょう。この時期に少しでも多くの食材を与えることで、その後の食べず嫌いを防ぐこともできます。
毎日新しい食材を与えることは大切ですが、時間がなくて出来ない場合もあります。その場合は作り置きをして冷凍保存し、2~3日同じ食材を与えても良いです。離乳食初期の段階で無理をしてしまうと、離乳食作りが不快になってしまうので気を付けてくださいね。
ここまでで離乳食を開始して2週間です。もしなかなか食べ進めてくれない場合は、同じ内容をもう1週間続けてみましょう。段階を踏んで徐々に食事の量を増やして行くことが大切です。
離乳食の量と増やし方 3週目
☆10倍粥 大さじ1杯
☆野菜か果物 小さじ1杯
3週間目からは、タンパク質に分類される食材を混ぜていくと良いとされています。主なタンパク質には以下のものがあります。
・豆腐
・麩
・ちりめんじゃこ
・しらす干し(必ず湯通しして塩分を取り除く)
・ひらめ、かれいなどの白身魚
など
これらの食材も茹でてペースト状にして与えます。3週目に入っても新しい食材は1回の食事で1種類、小さじ1杯にします。
離乳食開始 15日目、16日目、17日目、18日目、19日目、20日目、21日目
☆10倍粥 大さじ1杯
☆タンパク質に分類される食材 小さじ1杯
または、
☆10倍粥 大さじ1杯
☆食べたことのある野菜や果物 小さじ2~3杯
上記はあくまでも例として捉えてください。3週目に入れば、豆腐や魚などのタンパク質もものを取り入れることが出来ますが、2週目に引き続き野菜や果物などのビタミン類を与えても構いません。初めての食材の量に気を付けておけば、早く進めて行く必要はありません。
離乳食の量と増やし方 4週間目
順調に進んでいくと、この週で離乳食開始から1ヶ月になります。10倍粥の量も初期と比べて増えてきましたか?ここでは更にお粥の量を増やして行きましょう。
離乳食開始 22日目~30日目
☆10倍粥 大さじ1~2杯
☆ビタミンに分類される食材又はタンパク質に分類される食材 大さじ1杯(初めての場合は小さじ1杯)
これまで紹介してきたのが、約1ヶ月分の離乳食の量の目安です。あくまでも1つの例として捉えていただき、お子さんのペースに合わせて与えてくださいね。
離乳食の量と増やし方 1ヶ月目のポイント
野菜や果物、お魚やお肉など食べ物は種類が豊富です。たった1ヶ月では全て与えることはできません。そのため、与える時期と与える量を守れば与え方に決まりはありません。その時期の手に入りやすい食材を使い、無理のないように進めましょう。
赤ちゃんに与えるものは新鮮なものが良いです。しかし、赤ちゃんにだけオーガニック野菜を与えたりする必要はありません。いずれは親と同じものを食べます。そのため、離乳食の時期だけ拘る必要はありませんよ☆
離乳食の量と増やし方 「開始2ヶ月目~1歳半」
離乳食は進めていく上で、目安となる1回食分の量があります。離乳食の量は、「離乳食初期」、「離乳食中期」、「離乳食後期」、「離乳食完了期」の4段階で徐々に量を増やしていくと良いとさせています。目安の量を詳しくご紹介しますので、お子さんの食べ具合に合わせて調整していって下さいね。
離乳食の目安量と増やし方 「生後5ヶ月~6ヶ月」 離乳食初期
離乳食開始1ヶ月目と2ヶ月目の離乳食の量と増やし方をご紹介します。この時期のポイントは、「初めての食材は小さじ1杯~与える」、「新しい食材は1日に1品のみ与える」ということです。まずは小さじ1杯~始めて、アレルギー反応が出なければ次の日に量を増やして与えることが出来ます。赤ちゃんの消化機能はまだまだ未熟ですし、離乳食よりも母乳やミルクを好む赤ちゃんも多くいます。そのため、なかなか離乳食が進まないという悩みを持つママさんも多いですが、始めからスムーズに行く親子の方が少ないですので不安にならずにゆっくりと進めて行って下さいね。
1ヶ月目(生後5ヶ月)の1食あたりの目安量
穀類(10倍粥) | 小さじ1杯~大さじ2杯 |
野菜・果物 | 小さじ1杯~大さじ1杯 |
以下は離乳食開始から3週目を越えてから与える | |
白身魚または豆腐 | 小さじ1杯~大さじ1杯 |
離乳食1ヶ月目の品数は、2品です。
「10粥」+「野菜 or 果物 or 白身、豆腐のいずれか」の合計2品を与えます。与える量は、始めは小さじ1杯からで、徐々に増やしていきます。
2ヶ月目(生後6ヶ月)の1食あたりの目安量
穀類(10倍粥) | 小さじ1杯~大さじ2杯 |
野菜・果物 | 小さじ1杯~大さじ1杯 |
白身魚または豆腐 | 小さじ1杯~大さじ1杯 |
離乳食2ヶ月目の品数は、3品です。
「10粥」+「野菜 or 果物」+「白身、豆腐」の合計3品を与えます。与える量は、始めは小さじ1杯からで、徐々に増やしていきます。
離乳食初期の進め方については以下の記事でもまとめていますので、合わせて参考にしてみてくださいね。
離乳食初期!「生後5ヶ月」離乳食の進め方
離乳食の目安量と増やし方 「生後7ヶ月~8ヶ月」 離乳食中期
離乳食開始3ヶ月目と4ヶ月目の離乳食の量と増やし方をご紹介します。この時期のポイントは、「3~4割の栄養を離乳食から摂取すること」、歯も生え始め、舌や上あごを使ってモグモグと食事が出来るようになるので「食材の固さや量、種類のバリエーションを増やす」ことです。
この時期から、早い子では1日2回食に進みます。食べさせられる食材も増えるので、様々な食材を食べさせてあげましょう。以下の表に1食あたりの目安量を載せていますが、8ヶ月頃までにこの量を食べることが出来ていると良いという目安の量です。
ですので、7ヶ月に入ったからといっていきなり量を増やさず、その子の食べ具合により少しずつ量を増やしてあげてくださいね。
1食あたりの目安量
穀類(7倍粥) | 50~80g |
野菜・果物 | 20~30g |
以下の食材はいずれか1種類を与える | |
魚 | 10~15g |
肉 | 10~15g |
豆腐 | 30~40g |
卵 | 卵黄1個分~全卵1/2個分 |
乳製品 | 50~70g |
離乳食の目安量と増やし方 「生後9ヶ月~11ヶ月」 離乳食後期
離乳食開始5ヶ月目と6ヶ月目、7ヶ月目の離乳食の量と増やし方をご紹介します。この時期のポイントは、鉄分が不足しやすい時期なので「赤身魚やレバーなどで鉄分補給を意識する」ことです。
また、離乳食を食べなくなる中だるみの時期でもあるため、「無理強いはせずに食材の固さや形、味付けを工夫する」ことも大切です。
この時期から早い子は1日3食に進みます。食事の時間にスプーンやフォークを添えてあげて練習をさせてあげることも良いことです。以下の表を11ヶ月までの目安とし、少しずつ量を増やしてあげましょう。
1食あたりの目安量
穀類(5倍粥~軟飯) | 5倍粥90g~軟飯80g |
野菜・果物 | 30~40g |
以下はいずれか1種類を与える | |
魚 | 15g |
肉 | 15g |
豆腐 | 45g |
卵 | 全卵1/2個分 |
乳製品 | 80g |
離乳食の目安量と増やし方 「1歳~1歳半」 離乳食完了期
離乳食開始8ヶ月目以降の離乳食の量と増やし方をご紹介します。この時期のポイントは、8割以上の栄養を離乳食から摂取するため、「栄養バランスを意識して主食、主菜、副菜の3つを意識した献立を作る」、「1日3食の食事で補えない栄養はおやつを利用して補う」ことです。生活リズムを整えることで、食欲もわきます。朝は早めに起床させて朝ごはんをきちんと食べさせてあげましょう。ほとんど大人と同じようなメニューが食べられるようになる時期ですので、大人用のご飯を上手く利用してとりわけメニューで一緒に楽しく食卓を囲みましょう。
1食あたりの目安量
穀類(軟飯~ご飯) | 軟飯90g~ご飯80g |
野菜・果物 | 40~50g |
以下はいずれか1種類を与える | |
魚 | 15~20g |
肉 | 15~20g |
豆腐 | 50g~55g |
卵 | 全卵1/2~2/3個分 |
乳製品 | 100g |
離乳食後期の進め方については以下の記事でもまとめていますので、合わせて参考にしてみてくださいね。
上記のまとめた離乳食の量はあくまでも目安となる量です。それぞれのお子さんの進み具合で離乳食の量を調整してあげてください。嫌がる場合、無理強いをしてしまうと「食事」に対するマイナスのイメージがついてしまい、その後の離乳食を進める上で上手く進まない原因にもなりますので、注意して進めてあげましょう。
まとめ
今回の記事では「離乳食の量」について特に詳しくご紹介しました。離乳食開始前にしっかりと目安量を知っておくことで、我が子の離乳食の進み具合を知ることも出来ますね。
ですが、目安量よりも少ないからといって不安にならなくても大丈夫なんですよ!大人でも人それぞれ食べる量は異なるように、赤ちゃんもそれぞれ食べる量が異なります。
離乳食よりも母乳やミルクを好む赤ちゃんも多いです。食べる量が少ない場合でも、1日を元気に過ごしているようであれば深刻に考える必要はありません。その子のペースで良いので、ゆっくりと進めて行ってあげてくださいね。